「六甲山氷の祭典」開幕 幻想的な美しさ(産経新聞)

 冬の風物詩として知られる「六甲山氷の祭典」が11日、六甲山頂付近の「六甲ガーデンテラス」(神戸市灘区)で開幕した。精巧な氷の彫刻が色とりどりの光に浮かび上がり、家族連れらが幻想的な美しさに酔いしれた。

 阪神大震災の記憶を語り継ぎ、被災者の心を癒やすため、平成17年に震災10周年事業として始まった。6回目の今年は、全国から選抜された氷の彫刻家が仕上げた約30点の作品を展示。妖精や人魚などが巧みな造形で表現された。

 高さ約2メートル、幅約5メートルの大型作品「虎船」は、来場者の前で、彫刻家が制作。船の帆には今年の干支「虎」の字が刻まれている。

 家族で訪れた神戸市東灘区の小学2年生、奥野航大君(8)は「龍と戦う勇者の像は、物語の中に入り込んだみたい」と目を輝かせていた。祭典は14日まで続く。

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